ワークショップ 20

5日 14:00-17:00 第11会場

公募・一部指定

消化器癌におけるバイオマーカーの開発と応用
司会 藤井秀樹 山梨大附属病院
  武藤 学 京都大大学院・腫瘍薬物治療学
一般に,バイオマーカーは,生物学的に正常な状態と病的状態,または治療等の介入に対する反応性を正確かつ再現性よく客観的に区別するために用いられる測定可能な指標とされる.バイオマーカーには,薬物作用,治療効果予測,予後予測,モニタリングなどを指標としたものがあるが,その目的は,患者が最善の治療を受け,可能な限り不必要な治療や毒性を回避し医療経済的効果が期待出来ることとされる.中でも,薬剤の有効性や副作用を予測するためのマーカーはコンパニオン診断薬と呼ばれ,個別化医薬品開発には必須のものとなっている.一方,癌におけるバイオマーカー開発においては,腫瘍内のheterogeneityや原発巣と転移巣による違いなどの生物学的課題,多剤併用・集学的治療による治療効果予測の難しさ,サンプル回収や解析の標準化などの課題がある.本ワークショップでは,消化器癌におけるバイオマーカーの開発,標準化,臨床応用と幅広い視点での演題を募集し,その課題と効果,将来展望などについて議論したい.

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