ワークショップ 5
3日 9:00-12:00 第7会場
公募
マイクロRNAと消化器疾患 |
司会 |
高山哲治 |
徳島大大学院・消化器内科学 |
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丸澤宏之 |
京都大大学院・消化器内科学 |
生体内にはさまざまなRNAが存在するが,タンパク質に翻訳されずに機能するRNAはノンコーディング RNAと呼ばれている.このノンコーディングRNAのひとつであるマイクロRNA(miRNA)は多くの遺伝子発現を制御しており,さまざまな疾患の病態形成に関与していることが知られている.すなわちmiRNAは,癌の発生や転移・浸潤に深く関与するとともに,免疫担当細胞の分化・成熟,自己免疫性疾患や炎症性腸疾患,非アルコール性脂肪肝炎,アカラシアなど多くの消化器疾患に関わっている.さらに,血液中の細胞間情報伝達の担い手として注目されているエクソソーム内にもmiRNAが含有されていることが明らかとなり,さまざまな疾患の診断・治療のバイオマーカーとしての miRNAの 有用性が期待されている.本ワークショップでは,消化器疾患におけるmiRNAの果たす役割,診断や予後予測などへの臨床応用などをテーマとして,最新のデータを幅広く公募したい.