|  | 重症病態の栄養療法―エビデンスと実践とNSTの役割― | 
        
            |  | 小谷 穣治1,
                    前野 愛2,
                    滿保 直美1 | 
        
            |  | 1兵庫医大・救急・災害医学講座, 2兵庫医大・臨床栄養部 | 
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| 栄養管理が重症患者の予後を改善することが示されている.これらの研究結果を評価して国際ガイドラインが作成されている.しかし,研究の対象患者の体格や年齢,食事偏向,入手可能な栄養剤などが日本とは異なる.そこで日本集治療医学会日本版重症患者の栄養管理ガイドライン作成委員会は,2012年10月31日より「日本版重症患者の栄養療法ガイドライン」の初版の作成を開始し,2016年3月に総論を刊行した.病態別各論は現在編纂中であり,本年度中には刊行される予定である.作成方針として,GRADE systemとMindsの方法に準拠した.この講演では,本ガイドラインに加えて新たにsurgical critical care(trauma)における栄養療法に関するメタ解析を加えて,1)早期経腸栄養の是非とその方策:a)feeding tube留置方法,b)循環作動薬投与下の経腸栄養の可否,2)経腸栄養投与量(full doseは目指さない),3)補足的静脈栄養の是非,4)栄養剤の選択,5)下痢対策についてエビデンスを整理し,さらに我々の経験を呈示しながら実地戦略を解説したい.また,2014年から開始した救命救急センターICU患者を対象としたNST活動の内容と患者アウトカムへの効果も示す. | 
| 索引用語 1:重症患者 索引用語 2:栄養管理
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