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メディカルスタッフプログラム1(JDDW)
11月3日(土) 9:00~12:00 第11会場:ポートピアホテル南館 トパーズ
MS1-9
「こぶしネット」の活動を通じて在宅医療での多職種連携の在り方を考える
渡辺 明彦1, 辻 正純2, 赤井 啓二2
1淀川キリスト教病院・地域医療連携センター, 2大阪市東淀川区医師会
東淀川区の在宅医療連携を考える会「こぶしネット」は,大阪市東淀川区の高齢者や障がい者の在宅生活を支えるために,地域での在宅医療を通じて医療・介護・行政の連携の在り方を考え,東淀川区の特性を生かした地域包括ケアの推進を目的とする会です.こぶしネットの目的は(1)在宅医療を通じて東淀川区の医療と介護と行政の顔の見える連携を考える関係者会議とする.(2)各職種における技量の向上,人材育成を目指す.(3)東淀川区民に向けて,在宅医療及び介護の啓発活動を行う.(4)事業を通じて抽出された課題の検討を行い,高齢者が住み慣れた地域で暮らすことができるような街づくりを区に提言する.構成団体は東淀川区の医療関係として医師会,歯科医師会,薬剤師会,訪問看護ステーション連絡会,区内の病院.地域包括支援センター.福祉関係として居宅介護支援事業所・介護施設・訪問介護事業所・通所介護事業所・障がい者団体協議会.公的機関として東淀川区役所・東淀川区保健福祉センター・東淀川区民生委員児童委員協議会.顧問として東淀川区長・東淀川区医師会長を置いている.具体的な活動として実行委員会を月に1回開催し(1)企画・学術(2)啓発活動(3)社会資源(4)連携ツール(5)災害対策の5つのワーキンググループで課題を抽出しその解決を図っている.多職種の研修会を年4回,地域への啓発のための学習会の開催を年数回,連携ツールの作成(心不全・認知症),在宅医療啓発のためのリーフレットの作成,社会資源マップの作成やホームページの作成などを行っている.また大災害時に多職種がどう関わることができるのかをテーマに検討を行っている.都市部での地域包括ケアシステムは急性期病院の乱立や慢性期病床の不足などの構造的問題に加え,かかりつけ医の普及不足,独居老人の増加など多種の問題を抱えている.本学会でこぶしネットの活動報告を行い,都市部での多職種連携と地域包括ケアシステムのあるべき姿を追求したい.
索引用語 1:多職種連携
索引用語 2:地域包括ケアシステム
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