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メディカルスタッフプログラム1(JDDW)
11月6日(金)  9:00 - 12:00   第13会場:神戸国際会議場 国際会議室
MS1-6指
多職種連携に基づく次世代医療の展望 - Medicine for Humanity
武部 貴則1,2,3
1東京医歯大統合研究機構, 2横浜市立大・コミュニケーション・デザイン・センター, 3Center for Stem Cell and Organoid Medicine, Cincinnati Children’s Hospital Medical Center
ヒポクラテスの時代以降,約2500年にわたり医療は「Medicine for Disease」,つまり,病を前提に,生命の危機を守ることを目的として検査・診断・治療を施す実践体系であった.しかし,生活習慣病や,精神に関わる疾病,昨今の話題である未知の感染症などが中心を占める現代においては,衣・食・職・住環境から一般生活財の消費行動に至るまで,日々の生活における関わりについても,考慮した新時代の医療を創造せざるをえない状況が生じているといえる.言い換えると,病院という「点」で医療行為を行ってきた時代から,「線」としての医療の価値を考える時代へとシフトが求められているといえないだろうか.われわれは,次世代の医療は,「Medicine for Humanity」という理念に基づく再構築が必要になると仮説を立てている.そして,そのためには,医療の実践対象のすべてが,拡張することが必要と考えている.すなわち,薬や手術のみならず,ファッション,ゲーム,家具や空間設計,はたまた,不動産や旅行など,人々が生活の場で接する媒体のすべてがその対象となり得る時代が到来する.このような次世代医療の具現化をめざし,私たちは2018年に医科学研究機関内のクリエイティブ組織として世界で初めてとなる「コミュニケーション・デザイン・センター(YCU-CDC)」を横浜市立大学先端医科学研究センター内に設立した. 本講演では,医療現場における患者体験価値を高める「 Creative Hospital Project」から,生活の場において人々の行動変容を促す実践方法を開発する「Street Medical Project」の2つの基軸から,当センターが中心的に取り組む教育・研究活動を具体事例とともに紹介する.これらを通じ,人びとの目線に立ち,新たな専門領域との掛け合わせによって生じる新たな医療の姿を洞察したい.
索引用語 1:デザイン
索引用語 2:多職種連携
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