シンポジウム1(消化器内視鏡学会・消化器病学会・肝臓学会・消化器外科学会)
10月27日 14:30–17:00 第1会場(福岡国際センター アリーナ)
S1-特別発言1

第103回日本消化器内視鏡学会総会 胆膵1 JGES Core Session2「Interventional EUS: 適応と限界」の報告

糸井 隆夫
東京医大・消化器内科
Interventional EUSはここ20年で大きな進歩を遂げ,また多くの研究により確かなエビデンスが蓄積されてきた.例えば,EUS-BDは瘻孔部より経消化管的内視鏡治療が行われ,従来では内視鏡では困難とされた症例も治療が完遂できるようになった.急性膵炎後の局所合併症では,ダンベル型のLumen-apposing metal stentの登場により,ここ数年でドレナージのみならずネクロセクトミーも含めた治療ストラテジーが大きく変ってきている.他にも膵管ドレナージ,胆嚢ドレナージなどが行われているが,最近ではこうした,単なるドレナージのみならず,神経内分泌腫瘍に対するエタノール局注や胃空腸吻合術後などの新しい治療法も行われており,Interventional EUSの更なる発展が期待されている.
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