この度、JDDW2022において、第26回日本肝臓学会大会を担当させて頂きます、慶應義塾大学病理学の坂元亨宇です。伝統ある日本肝臓学会において、また、5関連学会が一堂に集うJDDWにおいて、大会会長を務めさせていただき、大変光栄に存じます。
今回のテーマは、肝臓学の根幹と多様性に迫るとさせて頂きました。脈々と続く肝臓学の研究の成果により、肝臓病の理解と、それに基づく診断・治療は目覚ましく進歩してきました。特にC型肝炎の治療は、大きな成果をもたらしていますが、それとともに、肝臓病の多様性がより際立ってきているようにも感じられます。
本大会では、根幹をなす肝疾患の病態解明と治療戦略の進歩と共に、病因・病態の多様性、微小環境など病気の表現型の複雑性にも焦点を当てて、議論出来ればと考えています。また、肝胆膵を中心とした消化器領域では未だに難治とされるがんが多く、その克服に向けた取り組みを、JDDWならではの統合プログラムとして取り上げます。
是非多くの先生方にご参加いただき、また、2022年秋の福岡に足を運んでいただき、実りある討論が出来ればと考えております。何卒宜しくお願い致します。