この度、JDDW2022 におきまして第60回日本消化器がん検診学会大会を担当します、愛知県がんセンター 病院長の丹羽康正です。伝統のある本学会で会長を拝命することができ、光栄の至りに存じます。
今回のテーマを「次世代の消化器がん検診を求めて」としました。
Covid-19のパンデミックによって日本の消化器がん検診システムは大きな影響を受けました。高齢者人口の増加やピロリ菌陽性率の低下、大腸がんや膵がんの増加など、社会や疾病構造の変化もみられます。一方でICTなどの情報通信機器や新しい診断法の発達が「消化器がん検診」の中に取り入れられることが期待されます。このような変化の中で社会へ貢献できる検診システムや学会の進むべき方向性について議論したいと考えております。
主題につきましては、「精度の高い胃がん検診への取り組み」及び「死亡者数の減少を目指した大腸がん検診」を企画いたします。
世界的な大腸がんのスクリーニングを知るために、トロント大学のLinda Rabeneck先生を招聘し、愛知県がんセンター研究所の田口歩先生には血液を用いた新しい大腸がんスクリーニング法について特別講演をしていただきます。肝胆膵領域に関して、一般演題やポスター演題で検診の有用性や新たな切り口を提示する演題応募をお願いしたします。
福岡で開催されるJDDW2022及び第60回日本消化器がん検診学会大会が成功いたしますよう、多数の演題ご応募と学会へのご参加を宜しくお願い申し上げます。