統合プログラム 2(S)
10月27日 14:00~17:00 第3会場
公募・一部指定
統合2(S) 難治がん克服に向けた治療の現状と展望 |
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司会 | 國土典宏 | 国立国際医療研究センター |
古瀬純司 | 神奈川県立がんセンター | |
小寺泰弘 | 名古屋大大学院・消化器外科学 |
消化器領域の難治がんの代表格としては膵癌やスキルス胃癌など生物学的悪性度が高い癌があげられるが,手術の難易度が高い肝門部領域胆管癌や食道癌も古くから難治がんに数えられている.また,近年ではがんゲノム診療の時代を反映してBRAF V600変異陽性大腸癌などの難治がんフラクションも見いだされている.消化器癌の治療の原則は根治性の高い外科的切除であり,こうした難治がんの克服のためにも高度な外科的手技が磨かれてきたわけだが,近年では新規薬剤や放射線療法による集学的治療の進歩が癌の治療成績の向上に大きく貢献するようになり,今や切除不能癌に対してconversion surgeryが可能となることも稀ではない.さらに,リキッドバイオプシーや遺伝子パネル検査を介した治療の個別化にも大きな期待がかかっている.本シンポジウムはこうした難治がんの最新情報を学ぶ機会としたい.