JDDW2022 (Japan Digestive Disease Week 2022) FUKUOKA

司会の言葉

ワークショップ 17

10月29日 14:00~17:00 第13会場

公募・一部指定

W17
大腸憩室症に対する新たなアプローチ
司会 貝瀬 満 日本医大・消化器内科
久部高司 福岡大筑紫病院・消化器内科
本邦では大腸憩室保有率が上昇し,大腸憩室症(大腸憩室出血,大腸憩室炎)は診療頻度の高い重要疾患となってきた.大腸憩室出血は自然止血率が70-80%と高く,一方自然止血・内視鏡止血術後の再出血率も高い特徴がある.このため,緊急内視鏡の有効性,造影CTの位置づけ,止血適応となるSRHの効率的診断法,内視鏡止血術の短期・長期有効性,EBLなどの大腸憩室結紮法の安全性,IVR/外科治療介入の適応と有効性,スーパーリピーターや難治例への対応など多くの課題が残されている.合併症のない大腸憩室炎は本邦では抗生剤治療が一般的だが,「抗生剤は不要」とする複数の欧米大規模RCT結果との齟齬がある.膿瘍・瘻孔・狭窄合併大腸憩室炎では,ドレナージ・外科治療介入の適応や適正な術式について議論がある.大腸憩室関連大腸炎は炎症性腸疾患との鑑別に苦慮する症例も経験され,その病態については依然として不明であり治療方針も確立されていない.本ワークショップでは,大腸憩室症の診断及び治療に関する様々な取り組みやストラテジーなど,幅広く演題応募をいただき,さまざまな課題について議論を行いたい.

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