JDDW2022 (Japan Digestive Disease Week 2022) FUKUOKA

司会の言葉

ワークショップ 3

10月27日 9:00~12:00 第5会場

公募・一部指定

W3
自己免疫性胃炎の内視鏡診断の新展開(初期像を含めて)
司会 加藤元嗣 北海道対がん協会
塩谷昭子 川崎医大・消化器内科
自己免疫性胃炎は,自己抗体(抗胃壁細胞抗体や抗内因子抗体)により胃体部高度萎縮による高ガストリン血症や巨赤芽球性貧血を呈する病態で,内視鏡像としては,胃前庭部には萎縮を認めない,いわゆる逆萎縮像を示す.しかし初期像については十分な見解が得られておらず,またH. pylori感染合併例においては診断が困難であり,除菌後に除菌偽抵抗症例として診断される例もある.組織像は,壁細胞や主細胞の著減・消失,高度(偽)幽門腺化生,ECL細胞過形成が特徴とされている.自己免疫性胃炎は,甲状腺疾患を合併し,多腺性自己免疫症候群3B型と診断されることも多く,胃神経内分泌腫瘍や胃癌の高リスク群とされ注目度は高まっている.しかし,診断基準は作成中であるが,内視鏡所見が診断のきっかけとなることが多い.本ワークショップでは,自己免疫性胃炎診断の確立にむけ,血清学的診断および組織学的診断をもとに,自己免疫性胃炎の初期像を含む内視鏡診断に関する演題を募集する.

Back to top