ワークショップ 5
10月27日 14:00~17:00 第12会場
公募・一部指定
W5 口腔・咽頭病変診療の確立に向けた工夫 |
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司会 | 石原 立 | 大阪国際がんセンター・消化管内科 |
堅田親利 | 京都大附属病院・腫瘍内科 |
内視鏡機器の進歩とField cancerization現象の理解に伴い,口腔・咽喉頭は新たな診療領域となった.飲酒,喫煙,ALDH2欠損,メラノーシス,多発ヨード不染帯はリスク因子であるが,スクリーニングの対象となる集団の抽出方法は確立していない.内視鏡観察時は,反射を誘発しない工夫やバルサルバ法が必要になるが,観察方法は確立していない.近年の細径内視鏡は高画質であるが,口腔・咽喉頭病変の視認性に関するエビデンスは少ない.また,複数の画像強調法が登場したことにより,今後の画像強調法や拡大内視鏡の使用方法については議論の余地がある.AI診断においても,実施可能性に関する情報は不足している.治療においては,経口的手術の術式は多様化しており,長所と短所の整理が必要となってきた.本セッションでは,口腔・咽喉頭病変診療の確立に向けた工夫をご報告していただき,今後の方向性について活発に議論したい.