ワークショップ 6
10月28日 9:00~11:30 第4会場
公募
W6 IBD病態を踏まえた今後の治療ストラテジー |
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司会 | 仲瀬裕志 | 札幌医大・消化器内科 |
松岡克善 | 東邦大医療センター佐倉病院・消化器内科 |
難治性の炎症性腸疾患患者においても高い確率で粘膜治癒を達成できる抗TNF-α抗体の劇的な治療効果は,多数の分子が関与する複雑な免疫反応であっても,単一の分子を抑制するだけで完全に制御できることを証明した.そのため,抗TNF-α抗体以降,炎症性腸疾患の治療薬開発は分子標的薬に大きくシフトした.そして,現在では複数の分子標的薬が使用可能になっている.分子標的薬の種類が増えることで,病態や各々の薬剤の作用機序を考えた治療戦略が,ますます重要になってきている.さらに,各治療薬の効果を病態に応じて予測するような臨床因子の同定やバイオマーカーの開発も早急な課題となっている.このワークショップでは,炎症性腸疾患の病態をいかに治療戦略に活かしていくのか,また逆に分子標的薬を用いることで得られた炎症性腸疾患の病態についても活発に議論できる場にしたいと考えている.