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メディカルスタッフプログラム1(JDDW)
11月3日(金)  9:00 - 12:00   第13会場:神戸国際会議場 国際会議室
MS1-10指
【奈良宣言2023】市民・メディカルスタッフ・非専門医への啓蒙
吉治 仁志
奈良県立医大・消化器・代謝内科
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ,肝硬変や肝臓がんに進行してから医療機関を受診するケースが現在も後を経たない.ウイルス性肝疾患に加えて,生活習慣病を基盤とするいわゆる脂肪肝(非アルコール性脂肪肝炎(NASH)やアルコール性肝疾患)を基礎疾患とする肝臓病が年々増加しており,学術情報のみならず一般の報道などでも警鐘が鳴らされている.日本肝臓学会では2023年に奈良市で開催された第59回日本肝臓学会総会において,「奈良宣言2023」を発表した.「奈良宣言2023」は,国民病の一つと言える肝臓病の克服のために,肝臓・消化器疾患を専門とする医師や医療者のみならず,いわゆるかかりつけ医,メディカルスタッフや国民に向けた本学会として初めて発信する宣言となる.健康診断等でALT>30であった場合,まずかかりつけ医等を受診し,かかりつけ医から機会を逸することなく消化器内科における精密検査を受け,かかりつけ医と専門医の診療連携による適切な医療を受けるといった肝疾患の早期発見・早期治療に繋げることを目的とした.今回の宣言により,広く効果的な情報発信が進むことで一人でも多くの国民が肝臓病で命を落とすことがないように学会として広報活動を行っていきたいと考えている.

図表は掲載しておりませんので、各学会誌をご確認ください。

索引用語 1:肝疾患
索引用語 2:啓蒙
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