メディカルスタッフプログラム2(JDDW) |
11月4日(土) 14:00 - 17:00 第13会場:神戸国際会議場 国際会議室 |
チーム医療における薬剤師の役割 | |||
荒井 幸子 | |||
横浜市立大附属病院・薬剤部 | |||
2012年に病棟薬剤業務実施加算が診療報酬として新設されたことを機に病棟専任の薬剤師を配置する病院が増え,薬剤師がチーム医療の一員として他職種と連携する機会は多くなった.薬剤師はその専門性から「薬物動態や製剤の特徴,相互作用を考慮した薬剤選択と投与量の提案」「治療効果および副作用のモニタリングとアセスメント」「アドヒアランス向上や,安全で最善の治療効果を得るための服薬指導」「情報収集の手段を生かし必要に応じた情報提供」等により,薬物治療全体を網羅した薬学管理を行うことがチーム医療における役割といえる.緩和ケアにおけるチーム医療は専門チームである緩和ケアチームによるものと理解されることも多いと思われるが,緩和ケアの対象となる患者の通院・入院契機やその患者数からすると,実際には病棟薬剤業務や外来化学療法の薬剤指導といった薬剤部業務の中で緩和ケアに携わり,他職種と連携する薬剤師の方が圧倒的に多い.本シンポジウムでは,緩和ケアチームによる介入のない患者に対しても質の高い緩和ケアを提供するために,専門チーム以外の薬剤師ができること,すべきことや課題について考えてみたい. | |||
索引用語 1:緩和ケア 索引用語 2:薬剤師 |
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