Close
メディカルスタッフプログラム2(JDDW)
11月2日(土)  14:00 - 17:00   第13会場:神戸国際会議場 国際会議室
MS2-1
地域中核病院と地域医療従事者との重層的な連携
本田 理恵1, 小俣 政男2
1山梨県立中央病院・看護局, 2東京大・名誉教授
当院は県内唯一の高度救命救急センターを有する三次救急・がん・周産期・ゲノム医療等の機能を備え,さらに状態が安定したのちには住み慣れた地元で切れ目ない,医療や介護が継続できるよう,地域医療機関等との積極的な連携を図っている.【方法】シームレスな連携のため,1.当センターの体制強化,2.直接訪問,3.多職種による退院支援を実施した.【結果】1.退院患者の動静に変化が見られた.即ち在宅支援が医療機関への転院を上回る逆転が見られ,人員は現在38名に増員し,在宅支援科の新設等院内体制の構造改革を図った.2.開業医(n=629)訪問により480医院が連携登録医となった.後方支援病院(n=58)58施設訪問,訪問看護(n=73)63施設訪問,包括支援センター(n=38)32施設直接・IT訪問を行い機能分化と連携を深めた.3.多職種連携により在宅支援数n=3,077と3倍に増加,消化器内科も同様にn=321と3倍に増加した.消化器内科在宅支援患者は悪性腫瘍n=159,他n=202と44%が悪性腫瘍,65歳以上の高齢者割合は84.2%であった.【結論】増加しつつある退院支援に重層的な多職種連携を行うことで,シームレスな地域連携が可能となっている.住み慣れた在宅で良質な医療・介護が継続できるよう,更なる支援を多職種で主体的にアウトリーチしていく.

図表は掲載しておりませんので、各学会誌をご確認ください。

索引用語 1:地域中核病院
索引用語 2:多職種連携
ページの先頭