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メディカルスタッフプログラム2(JDDW)
11月2日(土)  14:00 - 17:00   第13会場:神戸国際会議場 国際会議室
MS2-4
IBDチームカンファレンスにおける多職種へのインタビュー調査
羽田 愛1, 吉岡 京子2
1呉共済病院・看護部, 2呉共済病院・消化器内科
〈目的〉A病院では2021年に炎症性腸疾患(以下IBD)チームを立ち上げ,週1回カンファレンスを開催している.当初は参加するスタッフも数名だったが,年々カンファレンスの規模と参加人数が拡大している.定期的に多職種が集まりカンファレンスを開催していくことが難しいと言われる中,A病院がカンファレンスを継続出来ている理由と,今後更に発展させるための示唆を得る.〈方法〉IBDチームカンファレンスに参加している15名を対象に半構造化面接を実施し,逐語録を作成,質的帰納的に分析した.対象職種は,医師・看護師・管理栄養士・栄養士・薬剤師・MSW・生理検査技師.〈成績〉逐語録は17カテゴリーに集約された.全職種を通じて【チャンピオンドクターの熱量】【知識の向上に繋がる】【多職種連携が図れている】など5カテゴリーが導き出された.消極的側面では【環境面での困難】【カンファレンスを負担に感じることがある】【チームの年間計画設定が難しい】などのカテゴリーが導き出された.また【患者との関わりに意欲的に取り組める】【カンファレンスの必要性】などの肯定的なカテゴリーも導き出された.コ・メディカルにおいては,これまでの取り組みを通して専門職としての役割や,やりがいを実感する事で患者との関わりに意欲的に取り組めるようになり,IBD患者の特徴からも定期的なカンファレンスの必要性を強く感じていた事が,継続できている理由であると考える.〈結論〉A病院のIBDチームカンファレンスは,チャンピオンドクターの存在とカンファレンスに参加する事で得られる知識や技術に対する肯定的な思いなどにより継続することが出来ていた.また今後は,明確な目標設定と,次世代へ向けて現在の知識・技術の継承が必要である.
索引用語 1:IBDチームカンファレンス
索引用語 2:インタビュー調査
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