JDDW 2025 (Japan Digestive Disease Week 2025) KOBE 会期:2025年10月30日(木)~11月2日(日)、会場:神戸コンベンションセンター

会長挨拶

加藤直也
第29回日本肝臓学会大会
会長 加藤 直也
千葉大学大学院 消化器内科学

JDDW 2025神戸におきまして、第29回日本肝臓学会大会会長を拝命致しました、千葉大学消化器内科学の加藤直也でございます。歴史と伝統のある本学術集会を主催させていただくことを大変光栄に存じます。

ウイルス肝炎に関する治療は大きく変化し、C型肝炎の根絶やB型肝炎の制御が期待できるまでに進歩致しました。脂肪性肝疾患については、MASLDという新たな名称が提案され、海外では治療薬が初めて承認されるなど、新たな展開が予想されます。肝細胞癌では、複合免疫療法が進歩を続け、副作用マネジメントも習熟されつつあります。

しかし、その一方で、B型肝炎ウイルスの排除やアルコール関連肝障害の増加、難治性肝疾患の克服などの未解決の課題、いわゆる “アンメットニーズ” も多く残されています。

このような現状から、本大会のテーマを「肝臓病のアンメットニーズに挑む!」とさせていただきました。肝臓病の主要なテーマを主題セッションとして設定し、臨床的内容はもちろん、基礎的内容も積極的に取り上げ、未解決の課題について皆さんで大いに議論したいと考えております。

アンメットメディカルニーズへの挑戦は、私が教室を主催した当初から掲げてきたテーマであり、本テーマを全国の先生方と共有できることは、大変に嬉しく、また、光栄に思います。

2025年、秋深まりゆく神戸で皆様とお会いすることを楽しみにしております。

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