統合プログラム 4(W)
マイクロバイオーム研究に基づく消化器疾患の診断と治療
31日 14:00~17:00 第6会場
公募・一部指定
司会 | 横山幸浩 | 名古屋大大学院・腫瘍外科学 |
吉村 清 | 昭和大臨床薬理研究所・臨床免疫腫瘍学 | |
栃尾 巧 | 藤田医大・医科プレ・プロバイオティクス共同研究講座 |
近年,ヒトの腸内細菌叢のバランスが崩れるDysbiosisが,消化器疾患をはじめとする様々な病態に影響を与えることが明らかになってきている.細菌叢の変化は,ストレス防御機構であるHPA軸の不調や免疫系の乱れを引き起こし,さらには腫瘍性疾患の発症や治療効果にも関与する可能性が示唆されている.また,Dysbiosisを改善するProbioticsやPrebioticsの研究が進んでおり,その重要性が高まっている.本ワークショップでは,消化器疾患における細菌叢の研究が病態にどのように関わるのか,さらにその分析や介入がどのような診断・治療効果をもたらすかについて,現段階の課題や可能性を議論したい.消化器疾患におけるマイクロバイオーム研究の新たな発見や議論の場となることを期待している.