メディカルスタッフプログラム2
消化器領域におけるNP(Nurse Practitioner)/PA(Physician Assistant)の育成
1日 14:00~17:00 第13会場
公募・一部指定
司会 | 安藤秀明 | 秋田大大学院・保健学専攻 |
酒井博崇 | 藤田医大・保健衛生学部看護学科 |
医療の質・安全性の向上のため,診療補助行為すなわち,一定程度の医行為を行う看護師業務が検討されてきた.米国では50年前よりNurse Practitionerが創設され,看護師全体の10%がNPとして活躍している.一方,本邦では,2009年より大学院教育により診療看護師育成,その後,2015年から法的に看護師医行為を実践する育成事業として看護師特定行為研修制度が開始された.近年は医行為医師の働き方改革におけるタスクシェア・チーム医療推進のため,一部の医行為を担う看護師の活躍が期待されている.しかし,現在の本邦の医療を支えるためには育成数が少なく,その役割は施設内の医療事情によって異なるため,診療看護師・特定行為研修修了者,医師,施設のなかでそのあり方を試行錯誤されている段階である.本セッションでは,各施設消化器領域における診療看護師などの一部の医行為を担う看護師育成計画やその活躍を報告していただき,今後の本邦におけるチーム医療の方向性を示唆できるものにしたい.