パネルディスカッション 2
緊急内視鏡診療の適応と限界(胆膵・消化管)
30日 14:30~17:00 第4会場
公募・一部指定
司会 | 中井陽介 | 東京女子医大・消化器内科 |
青山大輝 | 広島市立北部医療センター安佐市民病院・消化器内科 |
高齢化や抗血栓薬内服患者の増加に伴い,消化管出血や急性胆管炎は夜間や休日などの時間外に診療を行う機会が多くなっている.早期の内視鏡介入は診断率や内視鏡治療率向上に寄与し,急性胆管炎では死亡率低下や在院日数短縮につながり得る.しかし上下部ともに消化管出血では必ずしも再出血予防,死亡率低下といった重要なアウトカム改善に結びつかないこともある.本セッションでは,医療現場で加速する働き方改革の中で,今まで内視鏡医の思いにより支えられてきた夜間休日の緊急内視鏡に対して,今一度適応を振り返り,医療従事者の人的リソースを割いてでも緊急内視鏡を行うべき病態,また緊急内視鏡介入があっても達成困難なアウトカムについて共有したい.日々最前線で多くの消化器救急診療を担当されている施設からの現状報告や,緊急度をより反映する指標,コスト・ベネフィットの観点など多岐にわたるトピックで活発な議論ができる場となることを期待する.