JDDW2025 (Japan Digestive Disease Week 2025) KOBE

司会の言葉

パネルディスカッション 3
肝硬変合併症への挑戦(門脈圧亢進症,サルコペニア等)

30日 9:30~12:00 第5会場

公募・一部指定

司会 吉田 寛 日本医大・消化器外科
  清水雅仁 岐阜大大学院・消化器内科学
近年,肝硬変合併症に対する薬物治療や手技・手術は飛躍的に進歩しているが,新規薬剤や手技・手術が肝硬変患者の長期予後を改善するか,さらには肝不全死を抑制するかについては十分に検証されていない.また肝硬変の成因がウイルス性から非ウイルス性(アルコール性や代謝異常など)に大きく変化するなか,肝硬変の基本的治療である栄養療法や運動療法の有益性についても再検討し,新時代の肝臓リハビリテーションを確立していかなければならない.サルコペニア・フレイルに対する治療法の開発や,これらを合併する(高齢)肝硬変患者に対する安全かつ有用な薬物療法や手技・手術の創出も必要である.本セッションでは,肝硬変合併症の診断・治療に関する最新の基礎・臨床研究の成果について,特に多臓器不全や臓器相関ネットワーク障害の視点から幅広く発表・議論いただき,肝硬変の本態である肝線維化や門脈圧亢進症の克服をめざした「挑戦」の一歩としたい.

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