JDDW2025 (Japan Digestive Disease Week 2025) KOBE

司会の言葉

パネルディスカッション 4
自己免疫性肝疾患の病態解明と治療展開

30日 14:30~17:00 第5会場

公募

司会 下田慎治 関西医大・3内科
  中本伸宏 慶應義塾大・消化器内科
わが国では,自己免疫性肝炎(AIH),原発性胆汁性胆管炎(PBC),原発性硬化性胆管炎(PSC)の発症機序や病態に関する基礎的研究,また診療ガイドラインの作成につながる疫学,臨床研究が行われてきた.また,免疫チェックポイント阻害剤の臨床応用により,AIHに類似した免疫関連有害事象を経験する機会も増えた.AIHはステロイドや免疫抑制薬など非特異的免疫抑制治療により病勢を制御できる症例が多い一方,急性発症型AIHなど治療に難渋する症例も存在する.一方,PBCとPSCに対するステロイドの効果は乏しく,より病態に即した治療法の開発が不可欠である.近年,分子生物学,遺伝学,免疫学などの進歩により,本領域においても特定の遺伝子や免疫細胞,腸内細菌,胆汁酸などを標的とした病態解明,治療応用が進みつつある.本セッションにおいて,基礎,臨床両面における最先端の演題を募集し,病態解明,および今後の臨床展開を見据えた幅広い議論を行いたい.

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