JDDW2025 (Japan Digestive Disease Week 2025) KOBE

司会の言葉

パネルディスカッション 8
胆道癌の最新治療-胆道ドレナージ・外科手術・化学療法・免疫介在性有害事象-

30日 14:00~17:00 第12会場

公募・一部指定

司会 海野倫明 東北大大学院・消化器外科学
  伊佐山浩通 順天堂大大学院・消化器内科学
胆道癌は難治癌で知られており,発生部別に肝内・肝外胆管癌,胆嚢癌,乳頭部癌と多彩な背景を有し,各病態別の治療法を検討する必要がある.根治を目指すには外科切除が必要であるが,切除単独では限界があり,集学的治療が注目されている.また近年のゲノム医療・薬学の進歩により,免疫チェックポイント阻害剤(ICI)やがんの遺伝子異常をターゲットとしたMatched therapyが有効であることが判明している.一方,生存期間が大幅に延長することから,胆管狭窄に対する胆道ドレナージ治療も確立したものがないのが現実である.このように多くのUnmet needsがある中で,本パネルディスカッションではいくつかのテーマについて演題を募集したい.外科切除の治療成績を向上させるために,術前・術後の補助化学療法をどうするか,また切除不能・切除可能境界症例に対するコンバージョン手術の適応について討論を行いたい.化学療法に関してはICIの治療成績と免疫介在性有害事象(IrAE)への対応,検体採取・CGP検査を含めたMatched therapyの現状と問題点について討論したい.また,胆道ドレナージでは最新の戦略や治療成績とともに,難渋している肝門部閉塞に対する意欲的な取り組みを取り上げたい.混沌としている胆道癌診療に少しでもコンセンサスが得られれば幸いであり,多くの意欲的な演題応募を期待している.

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