パネルディスカッション 10
フレイルを有する肝胆膵悪性腫瘍患者の治療戦略
31日 14:30~17:00 第2会場
公募・一部指定
司会 | 吉住朋晴 | 九州大・消化器・総合外科 |
江口 晋 | 長崎大大学院・移植・消化器外科学 |
75歳以上の後期高齢者が人口の16%超を占める本邦において,高齢化する肝胆膵悪性腫瘍患者の治療戦略は重要な課題である.特に高齢者ではフレイル,臓器機能の低下,複数の慢性疾患合併,免疫能低下などを考慮した治療選択が必要である.フレイルを有する肝胆膵悪性腫瘍患者に対する根治手術の適応はこれまで慎重に決定する必要があったが,近年のロボット支援を含んだ低侵襲手術の普及,フレイルの病態理解と改善策により,手術適応が変化したか,その治療成績とともに示していただきたい.また,近年様々な薬物療法の登場により,肝胆膵悪性腫瘍の薬物療法は大きく変化した.フレイルを有する肝胆膵悪性腫瘍に対する薬物療法の適応とその治療成績についても示していただきたい.