JDDW2025 (Japan Digestive Disease Week 2025) KOBE

司会の言葉

パネルディスカッション 11
局所進行直腸癌に対する術前治療の功罪

31日 9:00~11:30 第3会場

公募・一部指定

司会 猪股雅史 大分大・消化器・小児外科
  髙橋広城 名古屋市立大附属西部医療センター・消化器外科
局所進行直腸癌に対する術前化学放射線療法(CRT)は欧米では標準治療であり,さらにTotal neoadjuvant therapy(TNT)の有用性も報告されつつある.また少数ではあるが,術前化学療法(NAC)の報告も増えつつある.本邦でもこれらの治療法の有用性が認識され徐々に普及してきた.しかし,これらの術前治療の予後改善効果は明らかではなく,術前治療に伴う合併症も克服すべき課題である.また,効果不十分で切除の機会を逸する可能性もあり,いまだに局所進行直腸癌に対する術前治療は定まっていないのが現状である.本セッションでは各施設から有効性や安全性を含めて治療成績を発表していただき,局所進行直腸癌に対する術前治療の功罪について議論していただきたい.

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