JDDW2025 (Japan Digestive Disease Week 2025) KOBE

司会の言葉

パネルディスカッション 12
エビデンスに基づいた肝癌治療の個別化

31日 15:00~17:00 第4会場

公募

司会 坂本直哉 北海道大大学院・消化器内科学
  長谷川潔 東京大・肝胆膵外科
本邦の肝癌治療においては,「科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン」の治療アルゴリズムが幅広く用いられているが,新しいエビデンスの創出に伴い個々の症例での治療法選択は年々変化しつつある.根治治療としての肝切除・肝移植手技は確立し,周術期合併症の低減とともに術後長期成績も安定している.早期肝細胞癌においては肝切除とアブレーションのRCT(SURF trial)の結果が公表され,実診療への実装が進みつつある.一方肝癌に対する薬物療法の進歩は目覚ましく,現在分子標的薬と免疫チェックポイント阻害薬,それらの併用療法を含め8レジメンが使用可能でさらに新規治療薬の登場を控えている.さらに,根治療法後の補助療法,TACE等との併用治療の効果も検証されつつあり,conversion surgeryを意図した治療も進められている.本パネルディスカッションでは,最新のエビデンスに基づいた肝癌患者に対する最適な個別化治療について幅広く議論したい.

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