25回医療セミナー「医師の働き方改革の現状と課題」
1日 9:00~12:00 第13会場
指定
司会 | 竹原徹郎 | 大阪大大学院・消化器内科学 |
比企直樹 | 北里大・上部消化管外科 |
2024年4月より「医師の働き方改革」がスタートした.5年間の猶予期間を経て,各施設およびその医療圏で入念な準備・調整が行われ「時間外労働の上限規制」や「追加的健康確保措置の適用」が開始されたわけであるが,実施後1年がたち,さまざまな問題が現前化し,それに対応しているのが現状かと思われる.また,2036年には現在の地域医療確保暫定特例水準であるB水準が廃止されることになっており,将来を見据えた対応も必要である.医師の働き方改革は,そもそもの医師の労働者性の議論からはじまり,従来の主治医制や宿日直体制の見直し,タスクシフト・タスクシェアなどさまざまな分野への影響がみられる医療の一大変化である.本医療セミナーでは,「医師の働き方改革」実施下での,各施設・医療圏での現状と課題についてご発表いただき,現在の医療の抱える問題点,可能性について議論していきたい.将来に向けて,持続可能でありかつ発展可能な医療を展望するセミナーになることを期待している.