JDDW2025 (Japan Digestive Disease Week 2025) KOBE

司会の言葉

シンポジウム 8
脂肪性肝疾患steatotic liver disease (SLD)の新展開

31日 9:00~12:00 第4会場

公募

司会 寺井崇二 新潟大大学院・消化器内科学
  川口 巧 久留米大・消化器内科
日本肝臓学会では,慢性肝臓病の克服を目指している.その中で,steatotic liver disease(SLD)は,肝関連イベントだけでなく,心血管,腎臓病イベントや消化器,他部位のがんの発症に関わる万病の素である.SLDの重要性は広く認知されてきているが,未解決の問題点も多い.増加の一途をたどるSLDから高リスク集団を効率的にスクリーニングしうる非侵襲的検査のストラテジー構築は喫緊の課題である.また,SLDは代謝機能障害および飲酒量などによりMASLD,MetALD,ALDを含む5疾患に分類されたが,各疾患の疫学や基礎・臨床的病態および疾患間のイベント発生率や予後の違いは明らかでない.さらにSLDに対して,接種を含めた生活習慣指導,肥満症・糖尿病・高中性脂肪血症・高血圧症などに対する内科的治療や高度肥満症に対する減量・代謝改善手術を含めて治療ストラテジーを好発的に検討する必要がある.本シンポジウムでは,SLDに関する最新のエビデンスを共有し,今後の展望について議論したい.

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