シンポジウム 9
(JGES Core Session) 慢性膵炎に対する内視鏡診療
31日 14:30~17:00 第8会場
公募・一部指定
司会 | 良沢昭銘 | 埼玉医大国際医療センター・消化器内科 |
萬代晃一朗 | 京都第二赤十字病院・消化器内科 |
慢性膵炎の診療において,EUSやERCPは不可欠なモダリティである.早期慢性膵炎の診断にはEUSが重要な役割を担っており,エラストグラフィなどの新しい技術による客観的な評価も試みられている.膵石症に対しては,ERCPによる経乳頭的治療に加え,EUS下での膵管ドレナージや瘻孔形成後の治療も行われるようになっており,膵管鏡を用いた電気水圧衝撃波やレーザーによる破砕も実施されている.良性膵管狭窄に対しては内視鏡的なステント留置が行われているが,具体的な留置期間や交換時期に関しては,未だコンセンサスが確立されていない.また,慢性膵炎に合併するリスクがある膵癌の早期診断も重要であるが,膵石灰化や膵石,主膵管拡張の存在が診断を困難にしている.本セッションでは,慢性膵炎に対する内視鏡診断・治療の現状,診療成績の向上や偶発症の低減を目指した取り組みについて幅広く演題を募集し,現在の課題や新たな知見を共有したい.