シンポジウム 13
消化管癌に対するロボット手術の若手教育
1日 14:00~17:00 第5会場
公募・一部指定
司会 | 比企直樹 | 北里大・上部消化管外科 |
水島恒和 | 獨協医大・下部消化管外科 |
近年,保険適用の拡大や術者条件の緩和により,消化管癌に対するロボット手術が増加している.この流れの中,若手医師が執刀できる環境を整えることは,彼らのモチベーション向上につながり,消化器外科医を目指す学生,研修医の増加に寄与することも期待される.一方で,ロボット手術は歴史も浅く,定型化された術式やその教育法は腹腔鏡手術ほど確立していない.ロボット手術ではデュアルコンソールを使用することによって,モニター上で指導者と術者のコミュニケーションが容易となったり,どの様なタイミングでも容易に術者交代ができるといった利点もある.また,手術手技の一部をPatient's Sideから腹腔鏡手術の手技を用いて行わせることで,デバイスの使い方などを教育出来るFusion/Hybrid Surgeryも普及している.各施設での取り組みや工夫を通じて,腹腔鏡手術の指導との類似点や相違点について議論することにより,より効果的な教育手法の確立につながることを期待する.