シンポジウム 14
消化器癌に対する免疫チェックポイント阻害薬の治療成績
1日 14:00~17:00 第7会場
公募
司会 | 波多野悦朗 | 京都大大学院・肝胆膵・移植外科学 |
中川勇人 | 三重大大学院・消化器内科学 |
昨今,消化器癌に対する免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の保険承認が進み,癌薬物療法における重要性はますます高まっている.抗PD-1/PD-L1抗体と抗CTLA-4抗体の併用によるdual ICI療法に加え,分子標的薬や抗癌剤との併用療法も登場し,その治療レジメンは多様化している.さらに,進行癌のみならず,術前・術後療法や様々な局所療法との併用においても有効性が報告されており,ICIを用いた治療選択肢は広がりを見せている.しかし,その適応や治療における位置づけは癌種によって異なり,CPSやMSIといったバイオマーカーに基づいて治療選択が行われる癌種もあれば,そうでない癌種も存在する.こうした背景を踏まえ,JDDWという専門家が一堂に会する場を活かし,各癌種におけるICI治療の最新成績,バイオマーカー研究の進展,さらには副作用マネジメントも含めた治療における工夫と課題を共有することで,ICI治療のさらなる発展に向けた議論を行いたい.