ワークショップ 4
大腸癌の新しい予後予測指標
31日 14:00~17:00 第3会場
公募・一部指定
司会 | 上野秀樹 | 防衛医大・外科 |
三森功士 | 九州大病院別府病院・外科 |
大腸がんは罹患者数が多く,様々な革新的技術の開発にも拘わらず未だその早期診断率や治療成績は満足のいくものでない.一方,遠隔転移例においてもR0切除が可能な場合には長期予後も期待できるなど,他の消化器がんにない特性がある.発がんハイリスク者の同定,効率的な転移再発予測,薬物・放射線療法に対する治療抵抗性因子の同定,精確な担癌量モニタリングなど,診断・治療に資するバイオマーカーの開発が急務である.このような状況のもと,様々な臨床研究から新たな治療指針が見出されている.また基礎研究の領域でも研究モダリティに技術革新が起きており,発がんに関わるMicrobiome,がん免疫微小環境,エピゲノムレベルの転写制御/転写産物の変異の研究が進み,さらにcircular RNA,糖鎖,代謝産物等のオミクス解析の成果も報告されている.本セッションでは近未来の実臨床において実装が期待される新しいバイオマーカーをご発表いただきたい.