JDDW2025 (Japan Digestive Disease Week 2025) KOBE

司会の言葉

ワークショップ 11
H. pylori 陰性時代の酸関連疾患:現状と今後の展望

1日 14:00~17:00 第1会場

公募

司会 永原章仁 順天堂大大学院・消化器内科学
  飯島克則 秋田大大学院・消化器内科学
本邦において大部分のH. pylori 感染は胃酸分泌を抑制してきたが,近年,H. pylori 感染率の低下に伴い,日本人の胃酸分泌は相対的に上昇し,加齢に伴っても胃酸分泌は低下することがない.この変化に伴い,代表的な酸関連疾患である逆流性食道炎が増加しており,それに続くバレット食道,食道腺癌の増加も危惧されている.また,同じく酸関連疾患である消化性潰瘍は,その成因が変化し,H. pylori 関連に代わり,薬剤性,特発性が増えており,これまでと異なった治療戦略が必要となっている.さらに,胃酸自体も症状発現と関連し(機能性ディスペプシアなど),その対策も必要となる.一方,胃酸分泌の変化による消化管細菌撹乱による疾患,PPI反応性好酸球性食道炎など,様々な病態に胃酸が関与している.本セッションではこうしたH. pylori 陰性時代の酸関連疾患に関する演題を広く募集し,現状と今後の展望を議論する場としたい.

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