ワークショップ 13
薬物性肝障害の病態への新たなアプローチ
1日 9:00~12:00 第3会場
公募
司会 | 大平弘正 | 福島県立医大・消化器内科 |
田中 篤 | 帝京大・内科 |
薬物性肝障害は,肝臓を専門としない他科の臨床医や実地医家にとって,またおそらく肝臓専門医にとって,実臨床の中で最も遭遇する頻度の高い肝障害である.その一方,さまざまな薬物性肝障害を誤りなく診断し,原疾患とともに適切な治療へ導くことは,経験ある肝臓専門医にとっても容易ではなく,さらなる基礎・臨床研究の集積が望まれる.日本では2023年,いわゆる特異体質性の薬物性肝障害に対するスコアリングシステムとしてRECAM-J 2023が作成され,また近年増加している免疫チェックポイント阻害薬による肝障害に対する診断指針も作成された.本ワークショップではこれらの実臨床における有効性・妥当性の検証,及び限界と改善点についての議論を軸とし,日本で頻度の高い漢方薬や自然・健康食品による薬物性肝障害やタモキシフェン等による特殊型まで視野を広げて議論を深めたい.症例数の多寡は問わない.多数の抄録の応募を期待している.