統合プログラム2(PD)
消化器病診療のパラダイムシフト:高齢化社会を見据えて
公募・一部指定
| 司会 | 永原章仁 | 順天堂大大学院・消化器内科学 |
| 糸井隆夫 | 東京医大・消化器内科 | |
| 丸橋 繁 | 福島県立医大・肝胆膵・移植外科 |
日本は急速な高齢化を迎え,消化器疾患の罹患数も増加の一途をたどっている.治療の選択肢は拡大し,早期癌に対する内視鏡治療,進行癌に対しては化学療法や手術を含む集学的治療が標準化されつつある.分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の導入,個別化医療の進展は目覚ましい一方で,より高齢の患者を対象としたエビデンスはいまだ十分ではなく,単なる生存期間だけではなくQOLも考慮した治療の最適化や適応判断は重要な課題である.加えて,包括的高齢者機能評価(CGA)の活用,手術の適応と周術期管理,さらには生活習慣改善やがん予防といったアプローチも欠かせない.本パネルディスカッションでは,内科的治療,手術,周術期管理,薬物療法,予防,患者ケア,QOLといった幅広い視点から議論を深め,超高齢社会にふさわしい消化器病診療の在り方を探究する場としたい.