JDDW 2026 (Japan Digestive Disease Week 2026) KOBE 会期:2026年11月5日(木)~11月7日(土)、会場:神戸コンベンションセンター

司会の言葉

パネルディスカッション 2
膵癌の早期診断における内視鏡の意義

公募・一部指定

司会 潟沼朗生 札幌医大・消化器内科・消化器がん遠隔医療講座
中井陽介 東京女子医大・消化器内科
膵癌は早期発見が難しく進行が速く,いまだに予後不良の癌である.近年の薬物療法の進歩により膵癌の生存率の改善は認められるものの,長期生存を得るためには膵上皮内癌あるいは膵内に限局する小膵癌を発見することが重要である.膵癌の早期診断を目指して様々なバイオマーカーの開発や,超音波内視鏡を含めた画像診断が試みられている.また連続膵液細胞診(Serial Pancreatic juice Aspiration Cytological Examination)を用いた膵上皮内癌の診断の報告も多くなされている.しかしながら膵癌の罹患率は必ずしも高くないため,これらの検査を健診やスクリーニングとして施行することは難しく,また内視鏡による偶発症や病理診断などについても課題が残されているのが現状である.本パネルディスカッションでは膵の上皮内癌と長期生存が期待できる膵内に限局した2cm以下の膵癌発見における内視鏡の役割について議論したい.多くの演題応募を期待している.

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