パネルディスカッション 3
肝内胆管癌および転移性肝癌の治療戦略を考える
公募・一部指定
| 司会 | 田中真二 | 東京科学大大学院・分子腫瘍医学 |
| 上野 誠 | 神奈川県立がんセンター・消化器内科 | |
| 進藤潤一 | 虎の門病院・消化器外科 |
近年,肝内胆管癌および転移性肝癌の治療は,分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤の登場,ロボット支援手術やナビゲーションを含む肝切除手術,さらに肝移植医療の進歩により,大きな変革期を迎えている.治療成績は着実に向上しているものの,患者個々の病態は多様であり,最適な治療法の選択と集学的治療の最適化が重要な課題となっている.本セッションでは,内科,外科,放射線科,病理学など各分野の知見を集約し,最新のエビデンスに基づいた標準治療から未だ確立されていない治療法まで,多角的な視点から議論を深める.特に,個別化医療の観点から,各治療法の限界と可能性を徹底的に掘り下げ,今後の新たな治療戦略を展望する.肝内胆管癌および転移性肝癌に対する薬物療法や,肝移植を含む外科治療の適応と成績,集学的治療の課題や個別化医療に向けたバイオマーカー・病理学・分子生物学的特徴の検討に関する演題を歓迎する.活発な議論を通じ,新たな知見の共有を期待する.