パネルディスカッション 9
食道癌オリゴ転移に対する治療戦略
公募・一部指定
| 司会 | 辻本広紀 | 防衛医大・外科 |
| 大幸宏幸 | 国立がん研究センター中央病院・食道外科 |
近年,オリゴ転移・オリゴ再発という病態概念の進展に伴い,局所制御を目的とした集学的治療の意義が注目されている.食道癌におけるオリゴ病変に対しては,根治的放射線治療や外科的切除,さらに全身化学療法とのタイミングや併用に関する最適戦略はいまだ確立されておらず,臨床的エビデンスの構築が急務である.また,同時性オリゴ転移に対しては従来,切除不能と判断されることが一般的であったが,近年では免疫チェックポイント阻害薬の導入により,根治を目指した外科的介入の可能性も拓かれつつある.本パネルディスカッションでは,外科・放射線治療・腫瘍内科といった多領域の専門家の先生方に登壇いただき,最新知見と臨床課題について多角的に議論いただきたい.