パネルディスカッション 11
消化管良性狭窄に対する内科・外科治療の現状
公募・一部指定
| 司会 | 平井郁仁 | 福岡大・消化器内科 |
| 水島恒和 | 獨協医大・下部消化管外科 |
消化管良性狭窄は,アカラシア,内視鏡的粘膜下層剥離術後,外科手術後吻合部,クローン病(CD),非特異性多発性小腸潰瘍症(CEAS),NSAIDs起因性腸炎,腸結核など多彩な病態や疾患により生じ,診療上しばしば対応に苦慮する.狭窄解除法としては,内視鏡的バルーン拡張術(EBD)や外科手術が主流である.クローン病小腸狭窄に対するEBDには一定のガイドラインがある一方,その他の疾患における治療方針は未だ定まっておらず,施設や診療科によって判断が異なるのが現状である.さらに,CDやCEASにおける多発狭窄に対するEBDと外科的治療の適応判断は,重要かつ未解決の課題である.近年では,内視鏡的筋層切開術(POEM)やradial incision and cutting(RIC)などの新たな治療法も開発・普及しつつある.本セッションでは,内科・外科それぞれの立場から消化管良性狭窄治療の現状と課題を共有し,今後の診療指針を展望する場としたい.多数の演題の応募を期待している.