JDDW 2026 (Japan Digestive Disease Week 2026) KOBE 会期:2026年11月5日(木)~11月7日(土)、会場:神戸コンベンションセンター

司会の言葉

パネルディスカッション 12
局所進行直腸癌治療-術前治療vs手術先行

公募

司会 金光幸秀 国立がん研究センター中央病院・大腸外科
絹笠祐介 東京科学大・消化管外科
近年,Total Neoadjuvant Therapy(TNT)を含む術前化学放射線療法の有用性が注目され,臨床的完全奏効(cCR)を得た症例に対する非手術戦略(NOM)も現実的な選択肢となりつつある.直腸切除を回避することで,排便障害や肛門機能低下などのQOLへの影響を軽減できる可能性がある一方で,局所進行直腸癌にその恩恵がどこまで得られるのか?局所制御や予後改善への寄与は?手術や術後機能への影響はどの程度なのか等,特に欧米との治療方針が異なる国内からエビデンスがほとんどない現状にある.また,ロボット支援手術の増加も含め,手術先行のアプローチも依然として高い治療成績を示しており,腫瘍の局所制御や病理学的評価の観点からも重要な選択肢である.本セッションでは,最新のエビデンスと各施設の成績に基づいた治療方針の考え方に加え,個別化医療の可能性等について議論を深めたい.

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