JDDW 2026 (Japan Digestive Disease Week 2026) KOBE 会期:2026年11月5日(木)~11月7日(土)、会場:神戸コンベンションセンター

司会の言葉

パネルディスカッション 14
消化器癌におけるConversion Surgeryの適応と限界

公募・一部指定

司会 市川大輔 山梨大・1外科
池上 徹 東京慈恵会医大・肝胆膵外科
近年,免疫チェックポイント阻害薬や新規抗癌剤を含む様々な治療法が開発され,従来は切除不能と判断されてきた高度進行癌に対しても,薬物療法により臨床的に切除可能と判断される症例が認められるようになってきた.また,これらConversion手術後の後方視的解析では,消化管・肝胆膵外科におけるR0切除例において比較的良好な予後が示されている.しかし一方で,Conversion手術に関するRCTは殆ど存在せず,薬物療法継続との比較検討も十分には行われていないのが現状である.実際に,R0切除後でも初診時に認めた転移・浸潤臓器に再燃をきたす症例も多く,Conversion手術の適応選択や治療戦略の最適化は,依然として大きな課題である.本セッションでは,最新の臨床試験の成果や各施設における取り組みを踏まえ,Conversion手術を含めた高度進行癌に対する治療戦略や今後の課題について議論する予定である.

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