シンポジウム 7
鋸歯状病変の内視鏡治療の適応や治療後のサーベイランス(どこまで介入するべきか)
公募・一部指定
| 司会 | 岡 志郎 | 広島大大学院・消化器内科学 |
| 河村卓二 | 京都第二赤十字病院・消化器内科 |
近年,鋸歯状病変を起点とする大腸癌の発癌経路,いわゆる serrated pathway は,adenoma-carcinoma sequence と並ぶ新たな発癌機序として広く注目を集めている.2019年刊行のWHO第5版では用語の整理が進められ,sessile serrated adenoma/polyp(SSA/P) は sessile serrated lesion(SSL) に統一され,さらに異型を伴う病変は SSL with dysplasia(SSLD) として明確に区別されるに至った.しかし,内視鏡的な鋸歯状病変の鑑別は必ずしも容易ではなく,どのような病変を切除対象とすべきかについて統一見解は得られていない.さらに,腺腫性病変に比して担癌割合の低いSSLに対していかなる内視鏡切除手技を選択すべきか,治療後のサーベイランスを腺腫性病変と同様に考えてよいのかなど,議論すべき課題は多い.本シンポジウムでは,鋸歯状病変の診断・治療・サーベイランスの現状と課題について,多角的な討議を行うべく広く演題を募集する.