シンポジウム 9
膵癌診断と治療の進歩
公募
| 司会 | 庄 雅之 | 奈良県立医大・消化器・総合外科 |
| 児玉裕三 | 神戸大大学院・消化器内科学 |
膵癌は依然として極めて予後不良な疾患であり,その克服には診断・治療の両面における革新的な進歩が不可欠である.近年,危険因子に注目したスクリーニングや地域連携の取り組みに加え,新しい画像診断技術やバイオマーカーの開発,さらには内視鏡デバイスや組織採取法の改良など,診断精度の向上に関する知見が集積されてきた.治療面においても,新たな手術適応の評価法や低侵襲手術の導入,術前・術後治療や周術期管理の工夫,多剤併用療法を中心とした薬物療法や放射線治療,さらにはがん遺伝子パネル検査をはじめとする個別化医療など多角的な進歩がみられている.しかしながら,これらの進歩をもってしても依然として十分な予後改善には至っていない.本シンポジウムでは,各施設の診断・治療の最新の取り組みを発表頂き,「膵癌の予後をいかにして延長するか」と言う根本的な課題に挑むべく,ブレイクスルーを目指した議論を行いたい.幅広い分野から積極的な演題応募を期待する.