ワークショップ 8
肝移植診療への参画
公募・一部指定
| 司会 | 上田佳秀 | 加古川中央市民病院・消化器内科 |
| 山敷宣代 | 関西医大・消化器肝臓内科 | |
| 赤松延久 | 東京大附属病院・肝胆膵外科・人工臓器移植外科 |
本邦の肝移植件数や脳死下臓器提供数は欧米に比べ少ないものの,肝移植は末期肝疾患の治療法として定着し,臓器保存技術や外科手技も欧米と遜色なく発展している.待機患者管理や術後診療には消化器肝臓内科医が深く関与してきたが,日本移植学会会員2,650名のうち移植認定内科医は65名にとどまる(酒井ら,移植2022).移植施設毎に長期フォローへ工夫を重ねてきたものの,施設単独の努力には限界があり,働き方改革の中で従来型の体制継承は困難となりつつある.今後は周辺の消化器肝臓専門医との連携により移植内科学を共有し,患者により大きな利益をもたらす体制を築くことが重要である.本セッションでは,各施設における肝移植内科医の育成やリクルート,肝臓内科医の視点からの問題点や将来像,さらにはチーム医療における他職種の関わりについて発表,議論いただきたい.