ワークショップ 10
口腔咽頭から胃における腫瘍性病変の検出を極める
公募・一部指定
| 司会 | 飯塚敏郎 | がん・感染症センター都立駒込病院・消化器内科 |
| 柴垣広太郎 | 島根大附属病院・消化器内科 |
口腔・咽頭・喉頭癌および食道癌の粗罹患率は増加傾向であり,胃癌は緩やかに減少しているものの,2021年の本邦がん罹患率は依然として第3位を占める.早期病変の検出が予後改善に直結することは言うまでもないが,早期癌は周囲粘膜との凹凸や色調コントラストに乏しいことがあり,口腔・咽喉頭など内視鏡観察が困難な部位も存在するため,早期発見は必ずしも容易ではない.本ワークショップでは,口腔咽頭から胃における腫瘍性病変の検出率向上に資する内視鏡観察および生検病理診断の工夫について幅広く演題を募集する.内視鏡観察に関しては,白色光観察の工夫,特殊光・色素・酢酸強調の併用,観察条件の最適化など,実践的知見を求める.さらに,生検診断精度を高める生検手技,標本処理,特殊染色の応用などに関する新たな知見も共有したい.加えて,発癌リスク層別化に基づく検査方法の選択や,その有用性を示すデータについての応募も期待する.