JDDW 2026 (Japan Digestive Disease Week 2026) KOBE 会期:2026年11月5日(木)~11月7日(土)、会場:神戸コンベンションセンター

司会の言葉

ワークショップ 12
膵頭十二指腸切除後の長期合併症に対する治療戦略

公募

司会 藤井 努 富山大・消化器・腫瘍・総合外科
岸 庸二 防衛医大・外科
膵頭十二指腸切除術後の,短期合併症として頻度が高い,膵液瘻や胃内容排泄遅延については,重症度分類が提唱されており,対策に関する臨床研究も数多く報告されている.一方で,長期合併症には,繰り返す胆管炎,胆管空腸吻合部良性狭窄,糖尿病,膵外分泌機能不全,門脈閉塞による門脈圧亢進症などが挙げられるが,その頻度や予防策についての知見は十分とは言えない.また,昨今では,高齢患者,術前に長期化学療法を施行した患者に本術式が施行される機会が増えており,術前,術後の栄養状態,サルコペニア,フレイルなども意識した介入が,術後長期に渡ってのQOLの維持には欠かせない他,術後補助療法完遂率,生命予後にも影響する可能性が示唆されており,術後長期に渡ってのケアが望まれる.長期合併症の実態をどう把握,評価し,どういった対策を実践しているのか,各施設より報告いただき,今後取り組むべき課題について,議論を期待したい.

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