ワークショップ 15
肝疾患診療におけるサルコペニア・フレイル
公募・一部指定
| 司会 | 海道利実 | 聖路加国際病院・消化器・一般外科 |
| 平岡 淳 | 愛媛県立中央病院・消化器内科 | |
| 西川浩樹 | 大阪医薬大・2内科 |
肝癌患者や慢性肝疾患患者におけるサルコペニアと虚弱は,予後および治療成績を決定する重要な因子として認識されるようになった.サルコペニアの発症時期と重症度は,加齢,肝線維化の程度,肝予備能によって異なる.しかし,筋量評価には生体電気インピーダンス分析やコンピュータ断層撮影(CT)などの専門機器を要するため,日常的な臨床評価は必ずしも容易ではない.また栄養介入や運動療法の潜在的な有益性は示されているものの,臨床現場における体系的なリハビリテーションプログラムの導入と長期実施に関しては未解決の問題が残されている.さらに,包括的評価手法の確立(虚弱評価を含む)や,施設間の医療資源格差への対応,多職種連携戦略の構築は依然として重大な課題である.本セッションでは,肝癌患者や慢性肝疾患管理におけるサルコペニアと虚弱の現状と将来展望について熱く議論したい.幅広い領域からのご応募を期待する.