Japan Digestive Disease Week 2019 [JDDW 2019 KOBE]|第27回 日本消化器関連学会週間

2019年11月21日(木)~24日(日)/神戸コンベンションセンター

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理事長挨拶

ご挨拶

JDDW 2019は、2019年11月21日(木)から24日(日)まで、神戸コンベンションセンターを会場として開催されます。例年通り最初の3日間に学術プログラムが組まれ、最終日の24日(日)は教育講演のみの開催となります。平成はじめに生まれた日本消化器関連学会週間も第27回となる今回は初めて「令和」の新年号のもとに開催されます。

昨年12月、第23回日本肝臓学会大会長として精力的に学会準備を進められていた東京医科大学茨城医療センターの松﨑靖司教授が急逝され、突然の訃報に私どもは大きなショックを受けました。先生のご冥福をお祈りしますとともに、故松﨑教授ならびに教室の皆様のご意志を大切にし、JDDW 2019を成功させるべく決意を新たにしています。各大会長は、第61回日本消化器病学会を兵庫医科大学の三輪洋人教授が務められ、第98回日本消化器内視鏡学会総会を弘前大学の福田眞作教授、第23回日本肝臓学会大会は帝京大学の滝川一教授が故松﨑会長の会長代行となり、第17回日本消化器外科学会大会を杏林大学の正木忠彦教授が務められます。参加学会である第57回日本消化器がん検診学会大会は松島病院大腸肛門病センターの鈴木康元先生が会長を務めます。査読前ではありますが3月末時点で4100題を超える演題が集計されており、今年も活発な学術週間になると期待しています。

JDDWの目玉である多学会連携による統合プログラムには、「消化器領域の難治癌の臨床」、「低侵襲内視鏡治療の今後の展開」、「肝移植と肝再生の現状と展望」、「食と消化器疾患」、「AIと消化器診療の将来」、「消化器疾患と再生医療」の大変魅力的な6セッションが用意され、前回と同様今回も一部携帯アナライザーを採用し、聴衆の皆様にも積極的に討論に加わっていただけるよう準備を進めています。International Sessionには胆汁うっ滞の病態、クローン病の治療、消化器がんのバイオマーカーや遺伝子解析、ディスペプシアや肥満外科、進行直腸がんの治療、カプセル内視鏡診療や胆膵領域の新たな診断・治療のモダリティーなど多彩なテーマが取り上げられます。シンポジウム7テーマ、パネルディスカッション12テーマ、ワークショップ26テーマが企画されており、いずれも診療上の重要な課題を深く掘り下げた内容となっています。医療セミナーでは、「どうなる日本の臨床研究—臨床研究法の検証」と題して臨床研究の在り方、進め方について議論します。女性医師・研究者プログラムでは「女性医師・研究者のキャリアアップに関して」意見交換を行います。メディカルスタッフプログラムには「在宅医療における多職種連携の在り方」、「癌患者の就労継続に向けた取組み」の2つを用意しました。

JDDWは研究の質や発表力の向上のために、さまざまな賞を設けてきました。「The Best Presenter Award in International Session」、「若手奨励賞」、「ポスター優秀演題賞」、「Travel Award Program」などです。新しい取組みとして、今回から「ポスター優秀演題賞」の中から各学会1名ずつ、最も優れた演題応募者に「会長賞」を与えることになりました。各学会の会長自らが選定し、受賞者はポスターセッションの発表以外に、講演会場でも別途発表を行います。昨年から社会貢献の一環として、「市民公開講座」を開催しています。今年も各会長の地元を中心に開催の予定です。

このようにJDDW 2019には充実したプログラムが用意されていますので、多数の皆様の参加を期待しています。最後になりますが、各構成学会ならびに参加学会の諸先生、プログラム委員の皆様のご尽力に深く感謝します。事務局ならびに学会運営にあたる(株)コングレともどもJDDW 2019の成功に向け全力を尽くします。今年も神戸で皆様にお会いできることを楽しみにしております。

一般社団法人 日本消化器関連学会機構理事長
下瀬川 徹

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