この度、2021年11月に神戸開催の第19回日本消化器外科学会大会(JDDW2021)を担当します 大分大学消化器外科の猪股雅史です。
毎年2万人以上の参加者が集うJDDWの中で、一昨年に創立50周年を迎えた歴史と伝統ある日本消化器外科学会大会の会長を拝命し、大変、光栄に感じております。理事長をはじめプログラム委員の先生方のご指南をいただき、教室員一同、誠心誠意で企画準備をすすめていきたいと考えています。
さて、今回、構成5学会会長のうち、唯一の外科医という特徴を活かして、3つのプログラム企画の特色をご紹介いたします。
1つ目は、「外科医と内科医のチーム連携」です。治療法選択や低侵襲治療、集学的治療での棲み分けなど、外科と内科のクロストークする領域にスポットを当て、議論を深めたいと思います。
2つ目は、「令和時代の先進的外科医療と教育・研究のあり方」です。ロボット支援手術やAIナビゲーションなど先進的医療技術の最新情報を共有するとともに、迫り来るロボット時代、そしてオンライン時代における新しい形での「技術の継承」、「教育システム」、そして「臨床研究のあり方」について、議論を深めたいと思います。
3つ目は、「世界的視野での標準治療の確立」です。International session およびStrategic international sessionにおいて、アジアおよび欧米のエキスパート達と治療戦略の類似点、相違点を整理し、わが国のStandardを再確認するとともに、多くの若手の国際感覚を養う場にしていきたいと思います。
5学会統合プログラム、メディカルスタッフプログラムなど、領域横断および多職種連携などJDDWプログラムの特色を活かしつつ、日本消化器外科学会のめざす課題解決に向け議論していただき、新時代にふさわしい実りある学術集会にしていきたいと思います。
JDDW2021神戸へ、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。